四日市の『徳寿』さんの「肉」が異次元のレベルで再訪問を誓った夜
はじめに
三重県の近鉄「四日市駅」からほど近いところに「肉料理」の『徳寿』さんがあります。
店名の前のタイトルが「焼肉」ではなく「肉料理」なんですね。
暖簾にもそう書いてありますし、ご主人にいただい名刺にも「肉料理」と書いてありました。
実はこのお店は、以前たまたま前を通り過ぎた時に「なんか美味しそう」という勘がはたらき、思いきって暖簾をくぐりました。
その日は予約で満席だったので、仕方なく涙を飲んで別のお店へ。
そして今回はそのリベンジなので、あらかじめ予約を入れて挑みました。
にもかかわらず、ゴールデンウィーク中ということもあって、四日市の手前で渋滞に巻き込まれ、予約時間より大幅に遅れてしまいました。
途中から電話で遅れる旨の連絡を入れたところ、ご主人から快いお返事をいただき、この段階で気持ちを鷲づかみされてファンになってしました。
食事
予約時間に遅れること40分(失礼しました)。
ようやく入店することができました。
カウンター数席と小上がりの座敷が一卓あるだけで、ご主人と奥様で切り盛りされているこじんまりとしたお店です。
どちらかといえば大人のお店という感じで、小さなお子様連れでいくような感じではありません。
客層も中高年の男女で、常連客が多いような雰囲気でした。
さて注文です。
肉で勝負という感じのシンプルなメニュー構成になっています。
あれこれ悩んでいるとご主人から「松坂牛ヒレスペシャルスペシャルステーキ」を食べてほしいというリクエストをいただきました。
「スペシャル」が2回並ぶぐらいなので、よほど自信があるのでしょう。
「時価」という見慣れない二文字に一瞬ひるみましたが、ここは店主の言葉を信じて思いきって注文しました。
これは絶品です。
箸を軽く入れるだけで切り分けることができるほど柔らかいお肉です。
口に入れるとトロッととろけていきます。
そして軽くふった塩と相まって牛肉特有の甘味を感じることができます。
思いきって注文して正解でした。
次に注文したのは「特選上タン塩焼き」です(写真は2人前)。
ほどよく噛み応えがありウマい。
噛むとタンの肉汁が口のなかに充満します。
そして「松坂牛ロース」(写真は2人前)。
鮮度抜群のロースで、生でも食べれそうです。
タレの味が勝ちすぎておらず、肉の味がしっかりしています。
手元にはつけダレ(大根おろし入り)が置かれていますが、ほとんどつけずに食べました。
そして「特選上ホルモン」です(写真は1人前)。
東海地方らしく味噌ダレです。
こちらのホルモンも鮮度抜群です。
最後にお店の名物「ビーフシチュー」を注文しました。
牛肉は噛む必要がないくらいに柔らかくできあがっています。
そしてデミグラスソースとの相性も抜群で、どれほど煮込めば、これほどのコクがでるのでしょう。
コクがあり、苦味もあり、そして甘味もあるデミグラスソースです。
間違いなく絶品です。
肉を堪能したあとのシメはご飯と赤だしをいただきました。
おもしろいのは、ご飯を注文すると市販の「ごはんですよ!」も供されるところです。
こんなお愛嬌で庶民的なところも好きです。
創業40年の歴史を支えてきた実力を垣間見た気がしました。
お会計は「時価」で注文したお品が約1万円で、ビール(僕はノンアルコール)を数本飲んで、二人で2万5千円ほど。
お肉のクオリティを考えるとCPは良いと思います。
このレベルを東京や大阪で食べるとそれは恐ろしいことになると思います。
お会計を済ませてお店を出ようとすると、忙しいのに店先までご主人がお見送りをしてくださいました。
かならず再訪する☆5つです。
店主ご夫婦に感謝して、御馳走様でした。